トライクの登録区分と必要な運転免許証
前輪が1輪で後輪が2輪という構造の一般的なトライクは、道路交通法での分類が「自動車」としての取り扱いになりますので、公道での運転には普通免許が必要となります。そのため二輪免許のみの免許証を所有している場合には運転ができませんので注意が必要です。多くの方が所有している普通免許証でトライクの運転が可能と考えて良いでしょう。トライクがAT車である場合には、オートマチック車限定免許証でも運転が可能です。つまり多くの方に運転を楽しんでいただける乗り物であると言えます。免許に関しては道路交通法が適用されますが、道路運送車両法においては側車付きオートバイに分類されますので、自動車とオートバイのちょうど中間的な存在となります。両方の利便性と特徴を兼ね備えたとても魅力的な乗り物ですので、ぜひ多くの人に楽しんでもらいたいものです。免許証の区分が自動車となりますので、乗車にあたってはヘルメットの着用義務がないという点もポイントとなりますが、安全性の確保のために着用することが推奨されます。維持費に関して最も気になる車検は、排気量によって必要の有無が変わりますのであらかじめチェックしておきましょう。
車検の必要なトライクと必要のないトライク
自動車やオートバイを所有している方にとって、車検代の負担は大きな支出を伴います。トライクでは総排気量によって車検を取得する必要の有無がわかれます。その分かれ目となるのが250cc以上かそれ未満かのラインです。250cc以上のトライクは側車付きオートバイとなりますので車検の取得が必要となりますが、それ未満の排気量の場合には側車付き軽二輪とされますので車検が不要です。つまり維持費用を低く抑えることができるのは250cc未満のトライクと言えるでしょう。その場合には年間3,600円の自動車税、初回登録維持のみに必要な自動車重量税4,900円、そして12ヶ月ごとに必要になる自賠責保険8,650円となります。これらの維持費用を支払うことでトライクを所有することができます。250cc以上の車検が必要なトライクの場合にはそれぞれ6,000円、2年毎の車検で3,800円、11,520円となりますので維持費の観点で違いが発生します。このほかに定期的なメンテナンスに関する費用なども考慮することが大切です。快適なトライクライフをおくるためにも、十分に維持費について検討をしておきましょう。